人工芝の下地に防草シートは必要? 敷くメリットや防草シートの選び方をご紹介
更新日:2022-05-31 投稿日:2021-12-07

水やりや草刈りといったメンテナンスの手間が少なく、きれいなグリーンを維持しやすいのが人工芝の魅力です。
しかし、施工が適切にできていないと、人工芝の下から雑草が突き抜けて生えてしまう恐れがあります。
ここでは、人工芝の下に防草シートを敷くメリットや選び方などをご紹介します。
人工芝の下に防草シートは必要?

雑草が育つためには、土壌に加えて、水・光・空気の3つの要素が必要です。
逆にいえば、3つの要素のうち1つでも遮断できれば、雑草の発生を防ぐことができます。
人工芝を敷くことで、太陽光をある程度は遮れるようになりますが、もともと景観用に作られている人工芝で、光を完全に遮断することはできません。
水抜き穴や人工芝同士のつなぎ目といった隙間から光が差し込み、雑草が生えてくる恐れがあります。
また、経年劣化した人工芝を突き破るようにして、雑草が生えてくることも考えられます。
一方で、防草シートは雑草対策用途に特化したアイテムです。
人工芝の下に防草シートも敷いておけば、日光をしっかりと遮断して、雑草が生えてこない環境を作ることができます。
また、雑草を食べる虫対策としても有効です。
雑草や虫の発生に悩んでいる方は、人工芝の下に防草シートも敷いておくことをおすすめします。
人工芝の下に防草シートを敷くデメリット
防草シートの中には、耐用年数が短く、すぐに劣化して防草効果が弱くなってしまうものがあります。
人工芝の下に敷いている場合、新しい防草シートに張り替えるのに大きな手間がかかってしまう点はデメリットといえるでしょう。
また、安価な防草シートの場合は、シートの隙間から雑草が突き抜けて生えてくるなど、雑草対策として意味をなさないことも考えられます。
値段だけを見て商品を決めるのではなく、耐久性に優れていて丈夫な防草シートを選ぶことが大切です。
人工芝の下に敷く防草シートの選び方

人工芝の下に敷く防草シートは、適当に選んでいると雑草を防ぐ効果が期待できない恐れがあります。
耐久性が低くすぐに張り替えなければいけないなど、かえって手間が増えてしまうこともあるでしょう。
防草シートを選ぶ際は、いくつかのポイントを確認することが大切です。
遮光性と透水性に優れた防草シートを選ぶ
遮光性が低い防草シートだと、雑草の光合成を効果的に防ぐことができません。
遮光率が高く、しっかりと日光を遮断できる商品を選ぶ必要があります。
また、遮光性と併せて確認したいのが透水性です。
透水性がない防草シートだと水が地面に抜けず、シート上に水たまりができてしまう場合があります。
湿気や蒸れによるカビの発生などにつながる恐れがあるため、透水性に優れているシートを選ぶようにしましょう。
不織布のものがおすすめ
防草シートには、繊維を編み込んで作った織布タイプや、繊維を織らずに作った不織布タイプなどの種類があります。
不織布タイプは織目がないため遮光率が高く、耐久性にも優れているものも多いです。
人工芝の下に敷く防草シートには、不織布のものを選ぶと良いでしょう。
ただし、不織布タイプだとしても、密度が低く柔らかい商品だと、雑草が下から突き抜けてくることも考えられます。
手触りが硬めで、密度のあるタイプの防草シートを選ぶのがおすすめです。
防草シートと一体型の人工芝も
人工芝の裏面のゴムが防草シートの役割を兼ねている、一体型の商品が売られていることもあります。
人工芝を敷くだけで防草シートの施工も完了するうえ、価格も比較的安価な傾向にある点が、一体型のメリットです。
しかし、裏面が防草シートになっているという構造上、芝目が見えないので裏面からカットすることができません。
また、人工芝のつなぎ目や障害物との隙間から光が入ってしまうのを防ぐのも困難です。
設置作業の手間を減らせるのは魅力ですが、高い防草効果は期待できない点に注意しましょう。
人工芝の下地におすすめの防草シート
N-EXTで取り扱っている防草シートは、人工芝の下地としての使用にも最適です。
下地用で使えるおすすめの防草シートと、その特徴をご紹介します。
N-EXT 砂利下シート
ポリエステル製の不織布でできた防草シートです。
土の中からの雑草の発生を防ぐことができるので、砂利下だけでなく、人工芝の下地やウッドチップ、レンガチップの下に敷く用途に適しています。
また、適度な透水性や通気性があるので、降雨による水たまりができないのも魅力です。
横幅や縦幅は複数のサイズを取りそろえているので、用途に応じて商品を選ぶことができます。
N-EXT 防草シート100
ポリプロピレンで作られていて、耐久性に優れた防草シートです。
紫外線耐候剤入りで紫外線の劣化に強く、長く使い続けることができます。
透水性が良く水はけに優れているので、水たまりができにくい点も魅力です。
人工芝の下には防草シートを敷いておこう
土の地面の場合、人工芝を敷くだけでは、水抜き穴やつなぎ目といった隙間から雑草が生えてくる恐れがあります。
人工芝を突き抜けてきた雑草の処理は手間がかかるので、防草シートを敷いて雑草を生えにくくするのがおすすめです。
施工にかかる手間やコストは増えるかもしれませんが、景観を長く美しく保てるので、結果としてメンテナンスなどの面倒な作業を減らせます。
人工芝を敷いてみたいと考えている方は、防草シートも一緒に用意しておくのがおすすめです。